ヘルシング アニメOVAとテレビ版の違いを徹底比較!

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『ヘルシング』は、平野耕太による漫画を原作としたアニメ作品で、吸血鬼を題材にしたダークファンタジーです。

TV版は、全13話で2001年10月11日~2002年1月17日まで放送され、OVAは全10話となってます。

TV版が放送されたときは、内容が違うと言って原作漫画ファンの間でも大きな話題となりました。

ここでは、アニメ ヘルシングのTV版とOVAの違いについて比較してみました。

目次

ヘルシング アニメOVAとテレビ版の違いを徹底比較!

制作や監督などの違い

2001年テレビ版『Hellsing』 2006年版OVA『HELLSING OVA』
監督 浦田保則 ところともかず
話数 全13話 全10話
キャラクターデザイン 村田俊治 中森良治
アニメーション制作 ゴンゾ

ディジメーション

サテライト

マッドハウス

グラフィニカ

声優 アーカード:中田譲治

セラス・ヴィクトリア:折笠富美子

インテグラ:榊原良子

ウォルター:清川元夢

ピップ・ベルナドット:平田広明

アレクサンド・アンデルセン:野沢那智

アーカード:中田譲治

セラス・ヴィクトリア:折笠富美子

インテグラ:榊原良子

ウォルター:清川元夢

ベルナドット:平田広明

アレクサンド・アンデルセン:若本規夫

エンリコ・マクスウェル:速水奨

少佐:飛田展男

TV版ヘルシングは後半が全く別の作品

TV版のヘルシングは、原作の漫画に対して多くの改変があり、後半はほとんどオリジナルのストーリーに差し替えられてます。

海外に輸出・配給されることへの配慮から、ナチスなどの描写が排除され、少佐率いる組織ミレニアムが出てきません。

吸血鬼の設定においては、本作の脚本家・小中千昭が以前に脚本を担当したアニメ版『デビルマンレディー』からの流用が見られました。

作者が激怒したのは本当?

「HELLSING(ヘルシング)」の作者である平野耕太先生が、初めてアニメ化された際に不満を抱き、激怒したというエピソードは有名です。

これについて、作者の平野は自身のサイトの日記などで、アニメとスタッフに対して不満の意を表明しているのは有名な話です。

TV版ヘルシングのDVDをまんだらけに売ったという噂もありました。

これには、アニメ版の制作内容や方向性が原作の意図とは異なるものになったことが大きく関係しています。

TV版ヘルシングとOVAの主な違いは(ストーリー)

ヘルシング機関が公の機関として認知されていて警察と対立関係にある。

インテグラがヘルシング機関とヴァチカンとの共闘を蹴る。

ナチス関連の描写は一切ないためミレニアムに関わる人物などが登場しない。

ウォルターの所属は最後までヘルシング機関のままである。

代わりに、ピーター・ファーガソンやギャリスといったヘルシング機関の戦闘要員、吸血鬼の少女ヘレナ、謎の怪人インコグニートなど、アニメオリジナルキャラクターが登場する。

ギャグシーンが本編中に存在しない。次回予告はほぼギャグシーンである。

最初は戸惑っていたものの、セラスが輸血用の血液を飲む。

拘束制御術式に第5号が存在。また、1号が原作の零号のような扱いに変わり、インテグラの承認を必要とする。

円卓会議の一部が英国を裏切り、ヘルシング機関を罠に嵌める。

敵は倒すがインテグラは逮捕され、黒幕の正体も不明なままで終わる。

なぜTV版は大きく改変されたのか?

『ヘルシング』の2001年TV版が原作から改変された理由は、制作時の状況やアニメ業界の事情に起因します。

原作漫画の進行状況

テレビ放送の編成の都合

テレビ視聴者層への配慮

海外への配給を意識した内容

原作漫画の進行状況

TV版が制作された2001年当時、原作漫画『ヘルシング』は連載中で、物語が完結していませんでした。

そのため、アニメ制作側は原作を忠実に再現することが難しく、オリジナル展開で物語を構築する必要がありました。

完結していない原作を基にすると、アニメの終盤で「オリジナルエピソード」を追加したり、展開を改変する必要があります。

これはヘルシングに限らず、当時のアニメ作品の多くがこの問題に直面しました。

テレビ放送の編成の都合

テレビアニメは通常、13話や26話といった決まった話数枠内で放送されます。

この限られた話数で物語を収めるため、原作のストーリーをそのままアニメ化するのは難しく、スケジュールに合わせて改変が行われました。

テレビ視聴者層への配慮

2001年当時、テレビ放送はより広い視聴者層を対象にしていたため、グロテスクな表現や暴力的なシーンの抑制が必要でした。

原作の過激でダークな部分が軽減され、よりマイルドな描写に改変されたと考えられます。

海外への配給を意識した内容

「ミレニアム」と呼ばれる架空のナチス残党組織が登場します。

彼らは第二次世界大戦後も密かに活動を続け、吸血鬼兵士を生み出す技術を用いて世界征服を目論みます。

特に原作漫画およびOVA版(『HELLSING OVA』)では、このテーマが物語の重要な部分となっています。

ナチスを単なる「敵」ではなく、フィクションとして取り入れ、戦争そのものを象徴する存在として描いていますが、海外では御法度になるので、全カットとなりました。

ヘルシングOVAは原作そのまま

『ヘルシングOVA』(Hellsing Ultimate)は、平野耕太による原作漫画『ヘルシング』を忠実に映像化した作品です。

原作のストーリー、キャラクター描写、世界観をほぼ完全に再現しており、原作ファンから高い評価を受けています。

2001年に放送されたテレビアニメ版が独自のオリジナル展開を含んでいたのに対し、OVA版は原作のストーリーを重視した作りになっています。

原作そのままのストーリー展開

OVA版は、吸血鬼ハンター組織「ヘルシング機関」の戦いを軸に、吸血鬼やナチスの残党「ミレニアム」との壮絶な戦争が描かれています。

原作漫画のエピソードをほぼ漏れなく収録しており、序盤のキャラクター紹介から、ロンドンで繰り広げられる大規模な戦争、そしてアーカードの過去や最終決戦に至るまで、緻密な描写で原作の魅力を余すことなく伝えています。

ダークな世界観とグロイ過激な表現

原作に忠実であるため、OVA版は平野耕太作品ならではのダークで過激な世界観を完全再現しています。

吸血鬼の凄惨な戦闘シーンや血みどろの描写、人間の弱さと狂気、戦争の非情さなどが色濃く描かれ、他のアニメではあまり見られない大人向けの作品となっています。

作画・高品質なアニメーション

『ヘルシングOVA』は、原作のアクションとスタイリッシュな画風を映像に落とし込むため、非常に高いクオリティで制作されました。

戦闘シーンでは迫力あるアクションが映像化され、原作の持つエネルギーを忠実に再現。

キャラクターの動きや表情、背景の緻密さが際立っています。

原作ファンからの評価

OVA版は「これぞ原作ファンが求めていたアニメ化」として絶賛されました。

テレビ版に不満を抱いていた原作ファンも、OVA版の完成度の高さには満足したという声が多く聞かれます。

その一方で、過激な描写や長尺のエピソード構成は視聴者を選ぶ面もあり、万人向けではないと評価されることもあります。

ヘルシングのアニメはOVAとTV版のどっちが良い?

『ヘルシング』のTV版とOVA版は、それぞれに異なる魅力があります。

TV版はテンポの良いオリジナルストーリーを楽しめる一方、OVA版は原作の世界観を存分に堪能できる作品です。

両方を見ることで、『ヘルシング』という作品が持つ多面的な魅力を存分に味わえるでしょう。

どちらもそれぞれの良さがあり、どちらか一方だけでは見られない側面があるため、ぜひ両方視聴してみてください!

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